ゲノム操作はバベルの塔?
< シーズン2>
これは、午後7時から午後8時に
起きた出来事である
俺はザックバウアー。
架空のサイバー連邦捜査官だ。
このブログを読ませてしまって
すまない…
そうするしかなかった。
スクランブル回線のまま、
引続き通信を傍受していてほしい。
ジャック・バウアーの活躍は「24」
(Twenty Four)
今なら、Amazon Prime Video で
エンドレスに応援できる!
クロエ!
CNNからフェイクではない
巨大牛のニュースが入ってきた
場所はオーストラリアのパース近郊。オスのホルスタインの7歳ニッカーズ君。身長は測りにくいのだろう。地面から背中までの高さ(体高)が194cm。体重は1400kg。そのお陰で、食肉処理設備に入れないため、生き延びたらしい。巨大化の原因は不明。突然変異という観測もあるようだ。
「ジャック! 背中に乗るのも大変そうですね。」
「ほかの牛たちは、あまり気にしていないように見えるのが奇妙ですね。」
「仲間意識があるのかも。」
--------------------------------------------
--------------------------------------------
この牛の場合、自然に育ってこうなったということだから、牧場主が出荷できないことから生じる経済的な問題以外、外部には何の影響もないだろう。
しかし、もしこれが遺伝子操作によって起きたことであれば、話は全く異なる。
過去にもこんな動物が存在している。
これは、中国で作られた、クローン猿。イギリスが1996年に羊のクローンドリーを作ってから21年後、「ついに、霊長類までが!」という衝撃が世界に走った。
これは、遺伝子組み換えでできた鮭。体積比で通常の数倍大きい。これが自然界に放たれたら、生態系が大きく歪むことは間違いない。
「ジャック! そういうことなんですね」
「つい最近も、遺伝子操作した双子が中国で生まれたという情報が入ってます」
「このまま放置していたら…」
クロエ! 問題はそこにある。
人間が、神の領域を侵食することになりかねない。
旧約聖書「創世記」に出てくる「バベルの塔」だ。
人間が、神の住む天にまで届くような塔を作ろうとして
神の怒りを買い、互いの言葉を通じなくさせられたため
現在も様々な言語が存在しているという話だ。
ゲノム操作を無秩序に開発し続ければ、
バベルの塔以上の事態に発展する可能性が高い。
地球内生物滅亡も冗談ではなくなるかもしれない。
「ジャック! 中国当局は今回のゲノム操作が事実だった場合、実行した准教授を厳罰に処すと報道していますが、本当はどうなんでしょうね。こんな実験をしていたことがリークされてしまって、慌てているじゃないでしょうか?どこまで進めているのか、懐疑的にならざるを得ない状況だと思います。」
クソォォー!
確かにお前の言う通りだ。俺のクローンが何人もいて、世界各国で捜査活動を展開してます、なんてことになったらどうするんだ!
不老長寿生の技術が開発されたら、一部の富豪が買占め、貧乏人との格差は今までのレベルではなくなるだろう。これまでの倫理観は全く通用しない世界が訪れようとしているのか。かと言って、研究の進化は止められないだろう。
「近い将来、地球は荒廃し、富豪のみが安全なスペースコロニーに暮らす、映画「エリジウム」のような社会になるのかもしれませんね。どうしましょう…」
--------------------------------------------
--------------------------------------------