玉虫色の食事
< シーズン2>
これは、午後9時から午後10時に
起きた出来事である
俺はザックバウアー。
架空のサイバー連邦捜査官だ。
このブログを読ませてしまって
すまない…
そうするしかなかった。
スクランブル回線のまま、
引続き通信を傍受していてほしい。
ジャック・バウアーの活躍は「24」
(Twenty Four)
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クロエ!
今後、地球の人口は、発展途上国の出生率が現状維持の場合、衛生環境改善により乳幼児の死亡率が下がり、増加の一途をたどる事は分かっている。100億人を超えることもそんなに遠い未来ではない。
そこで問題になってくるのが食糧だ。
先進国の自給率でも、100%を超えている国は少ない。加えて貧しい国や紛争当事国などでは、海外からの食糧輸入に限りがあり、自給率という概念ではなく、食糧不足という状態に陥っている国も少なくない。しかも、それらの国は先進国に比べ出生率が高いので、食糧不足はより深刻になることが予想される。
「ジャック! 何か世界経済の授業みたいですが…」
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クロエ! 退屈させてすまない…
各国に潜入している捜査官から、食糧不足対策に関する報告が届いているので、分析をしてみた結果を話そうと思う。結論から言うと、これからは従来の穀物や家畜、魚介類などと共に、昆虫類を食糧として検討することを真剣に取り組まなければならないということだ。昆虫は飼育コストが安く、たんぱく質、ミネラルなどの栄養価が高いという特徴がある。玉虫の炒め物が白い皿に盛られたら、インスタ栄えするに違いない。
「ジャック! 私、蜘蛛のタトゥー入れてますけど、虫を食べるんですか?」
「全く無理だと思います…」
クロエ! 実は人類は昔から昆虫類を食べて暮らしてきた歴史を持っているんだ。広い意味で虫と捉えれば、有名なエスカルゴはカタツムリだし、エビだって足がたくさんあるムカデのようなものだし、カニだってクモの仲間に属するものもある。食べ慣れてないから眉をひそめてしまうのかもしれない。今でも、世界各国で普通に昆虫は食べられている。日本でも、蜂の幼虫・サナギ・成虫やいなごは有名だ。缶詰で売ってる。
いなごの甘露煮は、井の頭公園にも売っていた。
「ジャック! 調べてみました。確かにヨーロッパも同意しているみたいですね。もっとも、ヨーロッパでも昔から昆虫を食べる文化はあったようです。」
「やっぱり、食糧不足への危機感は現実になると考えられているんですね。覚悟を決めて、今から練習しようかな…」
クソォォー!
そして、自動販売機では世界に名だたる日本だ。昆虫の自動販売機も登場した。
熊本県に出現したらしい。
コオロギ入りプロテインバーやバッタチョコレートなどが出てくるらしい。
さすがに、中国ではまだ見てないが…
「ジャック! 助けて! ジャック! セミの幼虫の足が喉に引っかかりました…」
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