GAFAは国家と戦ってはならない
< シーズン2>
これは、午前12時から午後1時に
起きた出来事である
俺はザックバウアー。
架空のサイバー連邦捜査官だ。
このブログを読ませてしまって
すまない…
そうするしかなかった。
スクランブル回線のまま、
引続き通信を傍受していてくれ。
ジャック・バウアーの活躍は「24」
(Twenty Four)
今なら、Amazon Prime Video で
エンドレスに応援できる!
クロエ!
お前は、GAFAという言葉を知っているか?
「ジャック、私これでも情報分析官ですよ。」
「Google、Apple、Facebook、Amazon、の頭文字を並べた言葉でしょ。日本語ではガーファって読むのが普通みたいですけど。今さらですが、 Googleは検索エンジン、Appleはデジタル デバイス、 FacebookはSNS、Amazonはネットショップのガリバーと言われている大企業です。主に、IT関連で活躍してますが、今後はその情報技術力を使って、新分野に進出することが予想されていますよね。」
「つい最近も、AmazonがAIスピーカー用ソフトを搭載した家電の開発中の報道や、Googleが日産自動車などと「つながる車」関連で提携したりしてます。」
--------------------------------------------
--------------------------------------------
これまでは、新興IT企業というと、本社を発祥の地に置かず、法人税などの税率が低い国や地域に移し、節税(国家は合法的脱税と言っているが)を図り、利益を蓄えてきたことが問題だった。グローバル化は時代の流れだが、現状の国家には不利益をもたらす負の側面も見逃せない。日本でも、国内人件費の高騰と国内市場縮小による海外進出が加速し、空洞化による国力低下が指摘されて久しい。
「今アメリカは、中国と貿易戦争の真っ只中ですけど、日本との違いは、アメリカが大きな市場だという点です。特に鉄鋼、自動車などの伝統産業は空洞化。みんな生産は中国に移転している。Appleのi-Phoneだって、ほぼ中国製。それって変な感じ。」
「いつまで、貿易戦争するつもりなのか大統領に聞いてみてください!」
俺は常に言ってきた。大統領の命令以外は聞かないと。ローガンを除く大統領は、常にアメリカの尊厳と国益を第一に、憲法を遵守する姿勢を貫いてきた。俺は歴代の大統領を尊敬し、その大統領を選んだアメリカ国民を誇りにしてきた。
クソォォー!
だが、今回のアメリカと中国の貿易戦争には、疑問を感じている。俺の立場からは決して言えないことだが、ここまで保護主義的な対応は、地球規模で大きな軋轢を生みかねないように思う。もちろん、大統領に聞く訳にもいかない。いつ終わるのか。
ただ待つことになってすまない…
クロエ!
一方のGAFAだが、従来の脱税による国家への利益侵害より、恐ろしい事態を引き起こそうとしている。その点を分析しろ。
現代のネット社会では、無限の情報が地球中を駆け巡っている。それらは、一般的にビッグデータと呼ばれているが、その解析は20世紀に比べ格段に発達した。ひとつは、ハードウエアの進歩。そして、解析ソフトにAI技術が持ち込めるようになったからだ。
不特定多数の人々が、何の意識もせず、好きなようにメールを打ったり、チャットをしたり、調べ物に検索をする。売ったり買ったりするのもネットで処理。膨大なデータを個人情報としてではなく、情報の流れとして捉えていくと、傾向が見えてくる。それらを使って、現在もユーザーの関心事に合わせたネット広告が出る仕組みが作られている。これが、マーケティングの範疇を超えたら何が起こるか。人々の思考を予測することが可能になり、一種の世論操作が可能になる。知られないうちに思想統制が実現することにもなりかねない。国家の一大事だ。
「大変!そんなことが起きたらどうしよう。すぐに始めます。」
便利さと快適さのあまり、GAFAの持つ影響力に気づかず利用してしまうのは自然だ。しかし、GAFAに蓄積された情報を盗み、国家を混乱に陥れようとするテロ活動は防止しなければならない。現に、ハッカー集団が仕組んだと見られる情報流出事件は日常的に起きている。GAFAは国家と共存共栄戦略を進めるべきだ。
クソォォー!
それにしても、このような危機的状況に日本企業が全く登場しないんだ。もう時代に置いてかれたのか!復活の日は来ないのか!
--------------------------------------------
--------------------------------------------